VBAエキスパート(Excelスタンダード)の概要
公開日:2018年8月14日
1.VBAエキスパートの概要
VBAエキスパートには、ExcelとAccessに関する資格であり、それぞれベーシックとスタンダードの資格試験があります。
資格名称 | 受験資格 | 概要 |
---|---|---|
Excel VBA ベーシック | なし | Excel VBAの基本文法、及びVBEによる基礎的なマクロ読解と記述 |
Excel VBA スタンダード | なし | プロパティやメソッドなど、Excel VBAの基本文法の理解。ベーシックよりも高度なマクロの記述と読解能力 |
Access VBA ベーシック | なし | データベース基礎やAccess VBAの基本的な文法。その他関数、オブジェクト操作、基礎的なSQLの理解 |
Access VBA スタンダード | なし | データベース基礎とVBA基本構文、及びベーシックを超えた高度なプログラムの記述や理解力 |
上述の通り、Excelスタンダードは、Excel VBAに関する上位資格です。スタンダードでは、ベーシックの出題範囲を応用した知識が出題されます。また、ベーシックの出題範囲を超えて、配列やファイル操作、OLE、ユーザーフォームなどが出題範囲になります。
2.試験の内容
VBAエキスパート(Excelスタンダード)の試験内容は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
主催 | オデッセイコミュニケーションズ株式会社 |
日程 | いつでも(サイトより予約) |
試験場 | 全国のテストセンター(パソコンスクールや専門学校) |
受験料 | 14,580円(税込み)※1 |
申し込み手続など | サイトより会場を予約し、受験料の支払いや受験者ID登録を行う |
当日の持ち物 | 受験者IDとパスワード、受験票、身分証明書など |
当日の手続 | 受付、本人確認、私物をロッカーにしまう、試験説明など |
私物持ち込み | 不可(試験場のロッカーに施錠保管) |
問題形式 | 択一問題、複数選択式問題、穴埋め式問題 |
問題数 | 40問前後 |
試験時間 | 50分 |
合格ライン(目安) | 1000点満点中650~800点 ※2 |
結果発表 | 試験終了後すぐ ※3 |
※1:割引受験制度が適用されると13,176円(税込み)で受験できます(対象となる資格を取得していることが割引適用の条件)。
※2:問題の難易度によって上下します。
※3:問題を解き終わった後、「終了ボタン」を押すと、合否画面が表示されます(その場で合格 or 不合格が分かる仕組み)。
3.試験範囲
試験範囲の概要は次の通りです。正確な情報はオデッセイコミュニケーションズのVBAエキスパート公式サイトをご参照ください。
項目 | 内容 |
---|---|
1.プロシージャ | 引数の意義や宣言、値渡しと参照渡しの違いなど |
2.イベント | イベントの意義や使用方法、ブックとシートのイベント(各イベントの操作) |
3.ステートメント | Select Case、Do ... Loop、For Each ... Next、Exitなどの各ステートメント操作 |
4.関数 | 配列操作、日付操作、データ判定などの各種関数の使用 |
5.エラーへの対処 | 文法エラーと論理エラー(コンパイルエラーと実行エラー)の違い理解、エラーへの対応(デバッグ)、エラー対策 |
6.APIとOLEオートメーション | APIの使い方、OLE操作(IEやWSH)など |
7.変数と配列 | 配列の理解、動的配列、静的変数、オブジェクト変数、ユーザー定義型など |
8.レジストリの操作 | レジストリの理解、エディタ操作(登録、取得)など |
9.ファイルの操作 | テキストファイル操作(Open、Close、Line Inputなどのステートメント)、フォルダ操作など |
10.ユーザーフォームとメニューの操作 | ユーザーフォームの理解とコントロール操作、イベント利用、コンテキストメニューの理解やコマンド登録など |
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