PowerShellで最初に行う設定(権限付与とProfileの設定)【Windows10】

公開日:2017年5月6日

Windows7から標準装備となったPowerShell。Windows10ではバージョン5になりました。

未だにバッチファイル(WSH)を使う仕事が多いですが、Windows10に乗り換えたことを機会に、PowerShellを積極的に使用していきます。

【作業を行う前提】

PowerShellの実行ファイル保管場所
→C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0

(1)上記フォルダから、「powershell.exe」のショートカットをデスクトップに作成しておく。

(2)「test.ps1」を作成して「C:\Users\標準ユーザー」に保管しておく。

(3)OSはWindows10 Pro。標準ユーザーで使用

1.標準ユーザーで実行してみる

まずは標準ユーザーとして「powershell.exe」のショートカットよりPowerShellを起動します。

すると、画面上に「このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため・・・」と赤文字で書かかれてしまいます。

試しに「.\test.ps1」とコマンド入力しEnterを押してみますが、同じ文言が表示され、PowerShellのファイルを実行できません。

※画像をクリックすると、交互に拡大表示/非表示になります(以下同じ)。

PowerShellエラー
PowerShellエラー

2.標準ユーザーで使用するための設定

管理者権限で「powershell.exe」を実行します。ショートカットを右クリック→「管理者として実行」を選択→ユーザーアカウント制御画面→起動

今度は、先ほどの赤文字は表示されずにPowerShellが起動します。

次のコマンドを入力してEnterを押します。

PS C:\Windows\system32> Set-ExecutionPolicy RemoveSigned
PowerShellポリシー変更
PowerShellポリシー変更

yを選択してEnterを押します。

最後に「Exit」を入力してEnter。PowerShellを終了します。

これで標準ユーザーでもPowerShellを使用できるようになりました。

管理者権限ではなく、標準ユーザーとして「powershell.exe」のショートカットよりPowerShellを起動します。

今度は赤文字のエラーメッセージが表示さません。

3.Profileの設定

3-1.Profileとは

簡単に言えば、PowerShellを起動した際に自動的に実行される各種の設定をいいます。

どのようなことが設定できるかというと、例えば、プロパティの各項目などです。PowerShell画面上で、上部タイトルバーを右クリック→プロパティを選択すると、プロパティ画面が表示されます。

PowerShellプロパティ
PowerShellプロパティ

このプロパティの項目を事前にprofile上に設定しておけば、PowerShellを起動した時に自動的に設定がされた状態で起動されます。

その他、カレントパスなども設定が可能です。

3-2.Profileの作成

起動したPowerShell上に次の通り、入力し画面を進めてください(標準ユーザーの部分はご自分のユーザー名に置き換え)。

Windows PowerShell
Copyright (C) 2016 Microsoft Corporation. All rights reserved.

PS C:\Users\標準ユーザー> $profile
C:\Users\標準ユーザー\Documents\WindowsPowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1
PS C:\Users\標準ユーザー> New-Item -Path $Profile -ItemType file -force


    ディレクトリ: C:\Users\標準ユーザー\Documents\WindowsPowerShell


Mode                LastWriteTime         Length Name
----                -------------         ------ ----
-a----       2017/05/06     15:04              0 Microsoft.PowerShell_profile.ps1


PS C:\Users\標準ユーザー> Notepad $profile
PS C:\Users\標準ユーザー>

最初の「$profile」で、Profileのパス情報を確認します(次のC:\Users\標準ユーザー\Documents\WindowsPowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1がそれに該当)。

しかし、現時点ではこの「profile.ps1」は未作成です。「仮に作成するのであればこのパスになる」といった意味合いです。

次のコマンド(New-Item -Path $Profile -ItemType file -force)で上記パスのフォルダとファイルを作成しています。成功すれば、上記の通り、作成された日付などの情報が自動的に表示されます。

PowerShellプロパティ
PowerShellプロパティ

3-3.Profileの設定

まずはprofile.ps1を開きます。開くには「NotePad $Profile」とコマンド入力します。

ここに設定したい内容を記載します。

PowerShellプロパティ
PowerShellプロパティ

今回は例として、PowerShell起動時のカレントパスを「C:\PowerShell」とする設定を記載します。この場合には、「Set-Location C:\PowerShell」とprofile.ps1に記載して保存して閉じます。

PowerShellプロパティ
PowerShellプロパティ

PowerShellを閉じて、再度起動すると、カレントパスが「C:\PowerShell」になります。

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